吉峰寺(永平寺町)概要: 老梅山吉峰寺は福井県永平寺町吉峰に境内を構えている曹洞宗の寺院です。吉峰寺の創建は奈良時代に白山を開山した修験道の高僧として知られる泰澄大師によって開かれたと伝えられています。
鎌倉時代の寛元元年(1243)、当時の越前志比荘地頭である波多野義重が吉峰寺に道元禅師を招き、道元禅師は「正法眼蔵」を執筆するなどの業績を残し、翌年永平寺に移っています。
吉峰寺は道元禅師が越前国に入って最初に修行を行った曹洞宗の道場で、道元禅師像や道元筆と伝わる守札などを所有、境内には座禅の際に坐したと伝わる「座禅石」、白山水が残る重要祖跡ということから吉峰寺境内全体が永平寺町指定文化財に指定されています。
吉峰寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、正面中央には「老梅山」の山号額、内部の内陣には本尊である釈迦如来像が安置されています。開山堂は宝形造り、銅板葺き、桁行2間、張間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付。観音堂は入母屋、桟瓦葺き、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き。山号:老梅山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼。
吉峰寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-福井県-出版元:株式会社人文社
・ 現地案内板
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