旧玄成院庭園(平泉寺白山神社)概要: 旧玄成院庭園は享禄4年(1531)、細川武蔵守高国(室町幕府管領)が作庭にしたと伝えられています。面積が約1070uの枯山水庭園で北陸地方の現存する庭園としては最古を誇り、左側の点景となる石造5重塔には永享6年(1434)の銘があります。
正面の築山の最高部に本尊石を配し、これを中心に渦巻状に滝を模した石組や池を配置し、池の中には鶴島や亀島、石橋を置いています。叉、庭全体に張り付いた200種余のコケは幽玄な空間を演出してくれます。旧玄成院庭園は昭和5年(1930)に国指定名勝に指定されています。
旧玄成院庭園に設置されている案内板によると「昭和5年10月に国の名勝に指定された本庭園は享禄年間(約460年前)に室町幕府の管領・細川武蔵守高国により作庭されたと伝えられ、現存する庭園としては北陸で一番古い庭である。様式は枯山水。築山の正面が高い所に一際高く立っている石が本尊石で、この石を中心に渦巻状に石が配置されている。池の左手奥は滝を模した石組で、池の右に鶴島、左に亀島を配し、亀島の近くには石橋も架けられ、池の前には宝船に形どった一位の木があり蓬莱の趣を示している。なお庭の左隅の五重の石塔には永享6年(1434)の銘があり、沙羅双樹とともに好古の客の喜ぶところである。」とあります。
旧玄成院庭園:上空画像
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