東尋坊(坂井市)概要: 東尋坊は越前海岸に位置している景勝地で、新生代新第三紀中新世(約1200〜1300万年前)の火山活動で形成された安山岩が約50万年前に隆起し日本海の海食によって独特な景観が作り上げられました。
東尋坊の地形は安山岩による柱状節理の断崖と堆積岩が海食によって形成された海食断崖の両方が混在し、ローソク岩、ライオン岩、舟付岩、千畳敷などの奇岩、奇礁が数多く見られ北陸地方随一の奇勝とされます。
東尋坊を中心に高さ約25m、距離約2キロにわたって見られる輝石安山岩の柱状節理や海食断崖などの景観は規模も大きく特異なことから世界的にも極めて貴重なものとされ昭和10年(1935)に同じく越前海岸にある越前松島と雄島とあわせ「東尋坊」として国指定天然記念物及び名勝に指定され平成19年(2007)には「東尋坊」として日本の地質百選にも選定されています。
平泉寺の僧侶の伝説が伝わる東尋坊
【 東尋坊の伝説 】 東尋坊の名称の理由は、伝説によると昔白山神社の別当だった平泉寺の僧の中に東尋坊を名乗る者がいて、周辺の住民に対し悪行を重ねていたそうです。東尋坊は怪力の持ち主だった為、暴れだすと誰も抑えることが出来ず多くの人達は困り果てていました。
そこで、うまい理由で東尋坊を岩壁に誘い出し酒宴を開いて大量の酒を勧め、東尋坊が泥酔した隙を突き岩壁から突き落とし、見事目的を果たしました。しかし、東尋坊は怨霊となり、突き落とした人々を次々と殺し、現在でも命日には激しい風が吹き荒れると伝えられています。
東尋坊:上空画像
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