弥美神社(美浜町)概要: 弥美神社は福井県三方郡美浜町宮代に鎮座している神社です。弥美神社の創建は大宝2年(702)、この地の開発神である室比古王を勧請したのが始まりと伝えられています。
一方、弥美神社の境内に背後に聳える御嶽山(標高:549m)は古くから霊山として知られ自然崇拝の対象になっていたようです。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社で、若狭神階記には正五位耳明神と記されています。
その後衰退し、地主権現と呼ばれる小社となっていましたが鎌倉時代の嘉禄2年(1226)にに二十六柱の神々を合祀再興され社号を二十八所大明神(二十八所宮)と改め現在地に遷座しました。
その後は歴代領主から崇敬され、江戸時代に入ると小浜藩(藩庁:小浜城)の藩主京極忠高が社領や山林の寄進が行われ、正保2年(1645)には新たに小浜藩主となった酒井忠勝が弥美神社の社殿を改修しています。
古くから神仏習合していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離により仏式が廃され、明治2年(1869)に旧社号である弥美神社に改称し明治4年(1871)に郷社、大正14年(1925)には県社に列し、明治41年(1908)に神餞幣帛料供進神社に指定されています。
毎年5月1日の例祭で奉納される「王の舞」は古式を伝える神事として貴重な事から昭和31年(1956)に福井県指定無形民俗文化財に指定されています。弥美神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、外壁は真壁造り板張り。本殿は一間社流造、銅板葺き、正面1軒唐破風向拝付き。
祭神:室比古王(闇見神社の祭神である沙本之大闇見戸賣命の御子神)、建御雷神、天兒屋根命、布都主神、比淘蜷_、大山祇命。
弥美神社:上空画像
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-福井県-出版元:株式会社人文社
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