森下家住宅(小浜市)概要: 森下家住宅は小浜市今宮地区に位置し古くは魚問屋街の一角にあり森下家も江戸時代から続いた魚問屋だったとされます。現在の森下家住宅は明治時代後期に建てられたもので、木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、桁行7間半、建築面積222u。
外壁は真壁造り、板張り(正面2階のみ土壁鏝押え)、木部は弁柄色仕上げ、外壁の両脇には防火と隣家の延焼防止の為に2階には袖ウダツ、1階には袖壁が設えられています。正面の外壁は格子戸で構成され、2階は深い軒、1階には下屋庇が出桁造(外壁面から腕木を張り出し、その端部に梁を通し、屋根や外壁の出っ張り部を支える形式。)によって設けられています。
内部は道路側の正面に床が土間の「ミセ」、その奥に床上、ミセの土間上部は吹き抜けで2階部分が無いなど、伝統的な町屋形式を踏襲しています。森下家住宅は小浜地方の近代町屋建築の遺構として貴重な存在で「造形の規範となっているもの 」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に登録されています。
森下家住宅:上空画像
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