来迎寺(敦賀市)概要: 来迎寺は福井県敦賀市松島町2丁目に境内を構えている時宗の寺院です。岡見山来迎寺の創建は嘉慶元年(1387)、国阿上人が気比神宮に参拝に訪れた際、三日三晩修行を行うと霊夢で御告げが下り、それに従い草庵を設けたのが始まりと伝えられています。
来迎寺の山門は敦賀城の中門(切妻、桟瓦葺、一間一戸、四脚門)を移築したと伝わる建物で、敦賀城の建築物の遺構としては唯一のものとされます。
本堂内部にある腰高障子は元々敦賀城にあったものを大谷吉継が戦の前に来迎寺に預けたという逸話が残り、176cm×112.6cmが4枚、176cm×90.4cmが8枚、趣向、意匠ともに優れたもので当時の桃山文化が感じられる工芸品として貴重な存在で平成6年(1994)に福井県指定文化財に指定されています。
又、寺宝である壁画著色観音像図は昭和29年(1954)に敦賀市指定文化財に指定されています。又、来迎寺は幕末に尊皇攘夷を掲げた天狗党(水戸藩士)が元治2年(1865)2月に処刑された場所としても知られ西の松原公民館の裏手の大きな塚の上には耕雲斎らの墓碑(国指定史跡)が建立されています。山号:岡見山。宗派:時宗。本尊:阿弥陀如来。
来迎寺:上空画像
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