弘誓寺(若狭町)概要: 弘誓寺は福井県若狭町東黒田に境内を構えている曹洞宗の寺院です。弘誓寺の創建は不詳ですが平安時代初期の大同年間(806〜810年)に開かれたと伝えられています。
安土桃山時代の文禄年間(1592〜1596年)に豊臣秀吉の側室で浅井三姉妹の従姉妹である松の丸(京極竜子・西の丸殿・寿芳院)が篤く帰依し、文禄4年(1595)には観音堂を寄進、曹洞宗に改宗、本尊の如意輪観音菩薩座像は松の丸と等身大に彫刻されたと云われています。
江戸時代に入ると小浜藩(藩庁:小浜城)の藩主酒井家からも庇護され寺運が隆盛しました。
弘誓寺は寺宝も多く、木造如意輪観音坐像(鎌倉時代末期〜南北朝時代作・像高38.0cm・桧材・一木造・彫眼)と木造多聞天立像(室町時代初期作・像高114.0cm・一木造・彫眼)、木造金剛力士像(南北朝〜室町時代作・像高(阿形)170.2cm・像高(吽形)170.0cm・寄木造・玉眼彩色)、鎮守八幡神社のカゴノキが若狭町指定文化財に指定されています。
観音堂は入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き。若狭三十三観音霊場第8番札所。御詠歌:むねの雲 黒路田にはるる寺の庭 古蓮も弘誓のちか。山号:慈眼山。宗派:曹洞宗。本尊:二臂如意輪観音菩薩座像。
弘誓寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-福井県-出版元:株式会社人文社
・ 現地案内板-三方町教育委員会
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