旧問屋菱屋(勢馬清兵衛家)概要: 勢馬清兵衛家は古くから若狭街道(鯖街道)の宿場町である熊川宿の問屋や宿場の役人、小浜藩の御用商人を務めた家柄で屋号を「菱屋」を掲げていました。
屋敷は熊川宿の中でも最大級で間口が28間、切妻、桟瓦葺、平入、木造2階建、本屋の大屋根にはむくりが付けられ、外壁の板張り部の朱色と白漆喰の対比が印象的です。1階正面に桟瓦葺の下屋庇が設けられ、椀木と外部の柱によって支えられる様や1、2階の格子戸、2階外壁両側に設けられた袖ウダツなども見られ熊川宿の町並みを構成する重要な建物の1つになっています。
案内板によると「勢馬家は屋号を「ひしや」といい10数軒の問屋、脇問屋とともに街道の繁栄を支えた旧家。広い家屋敷にそのおもかげを残す。最盛期には年間20万駄の荷揚の荷継ぎ場としてその問屋場に馬借、背負人が群がったという。また宿場町役人として藩の御用や町の自治にも貢献した。」とあります。
熊川宿が国重要伝統的建造物群保存地区に選定されると建造物の構成要素の一つとなっています。
勢馬清兵衛家:上空画像
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