中山寺(高浜町)概要: 中山寺は福井県大飯郡高浜町中山に境内を構えている真言宗御室派の寺院です。中山寺の創建は天平8年(736)、泰澄大師が聖武天皇の勅願により開いたの始まりと伝えられています。中山寺本堂は南北朝時代に建立されたもので単層入母屋、檜皮葺、平入、桁行5間(13.15m)、梁間5間(13.49m)、当時の寺院本堂建築の遺構として大変貴重なことから昭和37年(1962)に国指定重要文化財に指定されています。
又、本堂内部の厨子にに安置されている本尊の馬頭観世音菩薩坐像(三面八臂)は33年に一度しか開帳されない秘仏で、制作年:鎌倉時代、南都系仏師作(推定)、三面八臂、像高79.3cm、寄木造、檜材、昭和42年(1967)に国指定重要文化財に指定され、本尊前仏の左右には脇侍として南北朝時代に製作された木造毘沙門天立像と木造不動明王立像が安置されそれぞれ高浜町指定文化財に指定されています。
中山寺持仏堂に安置されている阿弥陀如来座像は行基菩薩が彫刻したと伝わる古仏で、制作年:平安時代後期、像高83.7cm、桧材、割矧造、昭和31年(1956)に福井県指定文化財に指定されています。
深い歴史が感じられる中山寺本堂
中山寺仁王門は入母屋、銅板葺き、三間一戸、八脚単層門、両側に安置されている金剛力士像は鎌倉時代に制作されたもので、阿形像高282.0cm、吽形像高267.2cm、桧材、寄木造、彩色、玉眼、運慶の長子・湛慶作(推定)、昭和55年(1980)に国指定重要文化財に指定されています。
中山寺の寺宝である絹本著色種字両界曼荼羅図(2幅)は延文年間(1356〜1361年)に本堂が再建された際に奉納されたもので、制作年:鎌倉時代後期、遍知院宮自筆、平成19年(2007)に福井県指定文化財に指定されています。
北陸三十三ヶ所観音霊場第1番札所。若狭三十三観音霊場第30番札所。北陸白寿三十三観音霊場第1番札所。山号:青葉山。宗派:真言宗御室派。本尊:馬頭観音。
中山寺:上空画像
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