今庄公民館昭和会館(南越前町)概要: 旧昭和会館 (今庄地区公民館今庄分館)は案内板によると「 昭和5年、今庄の篤志家田中和吉氏は、私財を投げうって社会教化(現在の社会教育)を推進する拠点として、鉄筋コンクリート3階建ての昭和会館を建設、宿泊のできる研修の場として、県内の多くの団体が利用した。昭和30年から今庄町役場として、昭和62年改修後、今庄地区の公民館として利用されている。 今庄教育委員会 」とあります。
旧昭和会館 (今庄地区公民館今庄分館)は昭和5年(1930)に建てられたもので、鉄筋コンクリート3階建て、建築面積382u、1階が地下のような扱いで2階部に玄関ポーチを配する特異な構成となっています(一見すると2階建てのような印象を受ける)。玄関ポーチの正面左右は大きなアーチで柱部にはギリシャ神殿風の意匠が施され、3階正面中央も時計台風の意匠にする事で正面性を強調しています。開口部は縦長で、柱型を浮き出させ、仕上げを1階とパラペット、開口部下をタイルにする事でより立体的に見せるような工夫が見られます。
旧昭和会館 (今庄地区公民館今庄分館)は今庄宿に残る数少ない近代建築の遺構として貴重で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成23年(2011)に国登録有形文化財に登録されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-今庄町教育委員会
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