旧瓜生家住宅(鯖江市)概要: 旧瓜生家住宅は福井県鯖江市水落町に屋敷を構えている古民家です。旧瓜生家住宅は案内板によると「 瓜生家は、代々神明社の宮司で、その旧住宅は、現存する福井県の古民家の中で最も古いものです。構造は、単純で、股柱を3本持つ梁組は独特なものです。主屋は、前面に土間と板の間があり、その奥に左右2室ずつ計4室が並び、さらに左右に入側がついています。入側付きの座敷を重ねる特殊性から、当時の地方宮司の住宅形式を知ることができます。」とあります。
旧瓜生家住宅は元禄12年(1699)頃に建てられたもので(解体修理の際、座敷の天井から「元禄十二年己卯閏九月八日ニ出来致候 中之間 南」の墨書が見つかり年代が特定されています)、木造平屋建て、入母屋、茅葺(南・北面にこけら葺きの庇付)、妻入、桁行16.5m(9間)、梁間14.7m(6間)、建坪約65.4坪、外壁は大壁造り、土壁鏝押え、腰壁は下見板張り縦押縁押え、内部は奥行2間半の「土間」と「板の間」が並び、「中の間」、「槍掛けの間」、「部屋」、「座敷」が田の字形に配されています。
旧瓜生家住宅は江戸時代中期に建てられた茅葺屋根の古民家で、建築年代が明確な遺構として大変貴重な事から昭和44年(1969)に国指定重要文化財に指定されています。表門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。
旧瓜生家住宅:上空画像
|