小野寺(小浜市)概要: 小野寺は福井県小浜市太良庄に境内を構えている真言宗東寺派の寺院です。日置山小野寺の創建は養老元年(717)、行基菩薩(奈良時代の高僧)が巡錫でこの地を訪れた際、自ら薬師如来像を彫り込み、七間4面の金堂を建立し安置したのが始まりと伝えられています。
境内は太良庄と称す東寺(京都市南区九条町:真言宗の根本道場)の荘園だったことから東寺の末寺として荘園の開発や運営に関わり寺運が隆盛し6坊を擁しましたが、太閤検地により坊が廃され次第に衰微していきます。
元々檀家がいなかった事もあり無住になると荒廃が進み、昭和36年(1961)に室戸台風により多くの堂宇が倒壊や破損すると廃寺同然となりました。
現在は山門(切妻、桟瓦葺、三間一戸、八脚単層門、花頭窓付)とそこに安置される金剛力士像のみになりましたが(境内奥地には有志により宝形造り、桁行2間、梁間2間の仮本堂が建立され本尊が安置されています)、境内や参道の石段など当時の雰囲気を感じさせてくれます。山号:日置山。宗派:真言宗東寺派。本尊:薬師如来像。
小野寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-日置山小野寺
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