神明神社(勝山市)概要: 神明神社は福井県勝山市元町一丁目に鎮座している神社です。神明神社の創建は不詳ですが古くから神仏習合し天台宗南教防が別当を勤めていました。中世に入ると神明神社は一乗谷を本拠として越前を支配した朝倉氏から庇護され社領の寄進や社殿の造営が行われました。
慶長14年(1609)に現在地に遷座し、元和9年(1623)には福井藩(藩庁:福井城)藩主松平直基から社領37石が安堵されています(※形式上は別当寺院である興福寺に対して37石が寄進されています)。
合祭する八幡神社は正嘉元年(1257)に小笠原長政が勧請したのが始まりで、代々小笠原家の崇敬社として庇護され小笠原家の移封に伴い各地に随行し元禄4年(1691)美濃国高須から勝山藩(藩庁:勝山城)移封の際、城東に遷座しました。神明神社は明治4年(1871)に県社に列しています。
神明神社の社務所は勝山藩の藩校成器堂の講堂を移築したもので勝山市指定文化財に指定されています。神明神社の拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、正面千鳥破風、平入、桁行3間、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造り板張り。本殿は一間社流造、銅板葺。
祭神:天照大神、豊受比売神、合祀:誉田別尊、小笠原貞宗。境内社:白山神社(祭神:伊邪那美尊、合祀:須佐之男命、火雷神)・市姫神社(祭神:市杵嶋姫命、火産霊神)・稲荷神社(祭神:保食神、東照大神)。
神明神社:上空画像
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