足羽神社(福井市)概要: 足羽神社は福井県福井市足羽1丁目に鎮座している神社です。 足羽神社の創建は5世紀後半、男大迹王が足羽山に大宮地之霊(坐摩神)を勧請したのが始まりと伝えられています。男大迹王が継体天皇に即位しこの地を離れる時、自らの分霊を主祭神として産土神となりました。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内小社に記載されるなど中央にも知られた存在で朝廷からも庇護されました。足羽神社は戦国時代にも越後守護職の朝倉氏から社領を安堵されるなど社運も隆盛しましたが天正年間(1573〜1593年)の兵火により大きな被害を受け一時衰退しました。
その後、新たに北の庄城の城主となった柴田勝家(織田家家臣)が崇敬し、社殿の改修が行われています。江戸時代に入ると歴代福井藩(藩庁:福井城)の藩主松平家が庇護し社領の安堵や神供物の奉納などを行っています。
又、足羽神社の社家・馬来田家は、継体天皇の皇女馬来田皇女の後裔と伝えられる家系とされ、明治時代には「馬来田家公文職系図記」と「馬来田皇女御墳墓取調ノ書類ノ写」が筆されています。境内のしだれ桜(樹高6m、幹周2.5m、根回り2.63m)、もみじ(樹高12m、幹周3.22m、根回り2.13m)は福井市指定天然記念物に指定されています。
足羽神社社殿は木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、桁行8間、正面1間切妻向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、神明造。祭神:継体天皇、生井神、福井神、綱長井神、阿須波神、波比岐神。
足羽神社:上空画像
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