称名寺(福井市)概要: 折立山称名寺は福井県福井市折立町に境内を構えている浄土真宗高田派の寺院です。佐々木三郎盛綱又は佐々木四郎高綱の後裔とされる法善光実が浄土真宗高田派の顕智上人(親鸞の直弟子、鎌倉時代中期の浄土真宗の高僧、専修寺3世)に師事し折立郷に創建したと伝えられています。
その後、北方と南方に別れ、戦国時代には浄土真宗高田派と激しく対立した一向一揆と何度も争乱となっています。
当時の称名寺は当地方の浄土真宗高田派の拠点として寺運が隆盛し平泉寺(現在の平泉寺白山神社)に次ぐ規模を誇りましたが、一向一揆の兵火により衰退し南方は室町末期に越前国坂井郡三国町に移転、北方も加賀国能美郡赤井村に移転し寛永16年(1639)に現在地に再移転しました。
称名寺の本堂は元禄2年(1689)に建てられたもので、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行7間、正面1間向拝付、正面外壁欄間部には精緻な彫刻に極彩色が施されています。山門は天明5年(1786)に建てられたもので、入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門形式、2層目には高欄が回り、扉には組子細工、木鼻には精緻な竜の彫刻が施されています。
経堂は土蔵平屋建、宝形造、桟瓦葺、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り。庫裏は木造2階建、入母屋、桟瓦葺、妻入、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、式台付玄関に入母屋の玄関庇。山号:折立山。宗派:浄土真宗高田派。本尊:阿弥陀如来。
称名寺:上空画像
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