春日神社(坂井市)概要: 春日神社は福井県坂井市坂井町東荒井に鎮座しています。春日神社は案内板によると「 当春日神社は河口の庄十郷十社の1つであり、荒井郷の鎮守として旧境内2町7反の広大な地域には七堂伽藍の堂宇が建立されていた。寛弘8年奈良春日大明神の御神霊を勧請した際、当社の御神体として神剣と共に阿弥陀如来座像を迎えた。この仏像は、座高85.2センチメートル、膝張約72センチメートル、高さ30センチメートルの蓮台の上に安置され、寄木内剥の手法により彫成がなされており、漆塗りになって黒く輝いているため「黒仏様」と呼ばれている。手法、表現等からみて鎌倉期のものとみられる。昭和48年5月1日、福井県指定有形文化財に指定された。」とあります。
春日神社は平安時代の寛弘8年(1011)に春日大社(奈良県奈良市春日野町)から祭神を勧請し創建された神社です。当時、境内周辺は河口荘や坪江荘と呼ばれる春日大社と興福寺(平安時代は春日大社の実権を握り、七大寺の一つに数えられた)の荘園があり、その守護神として必要されたと推察されます。
当時の河口荘は10郷で構成され、それぞれ郷に鎮守社として春日神社が勧請、荒井郷にも同様に分霊が勧請されています。歴代領主からも庇護され古文書なども伝えられています。
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春日神社:上空画像
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