西光寺(坂井市)概要: 西光寺は福井県坂井市三国町南本町に境内を構えている浄土宗の寺院です。案内板によると「 寛永5年(1628)に鎌倉光明寺31世虎角一随流が開山した浄土宗寺院。正保3年(1646)に、かつては湿地だったこの地を埋め立て、堂宇を設けた。観音堂の聖観音立像は藤原中期の様式を伝える秀作で、町指定文化財である。又、境内には三国小女郎のものと伝わる墓石もある。」とあります。
西光寺が境内を構えている松ヶ下周辺は福井藩や丸岡藩の湊として大きく発展した三国湊の遊郭が設けられ地域です。
三国松ヶ下の遊郭には数多くの遊女が働いており、中でも「節」を名乗る遊女は武士の家柄だったにも関わらず、父親の仇討の為に身を落としてやがて本懐を遂げた人物として知られていました。その美談を聞きつけた近松門左衛門は「節」を題材とした「三国小女郎」を主人公とする戯曲「けいせい仏の原」として発表し、広く知られるようになりました。
西光寺には「節(三国小女郎)」と仇討に協力したとされる玉屋新兵衛と出村新兵衛のものと伝わる墓碑が建立されてます。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
西光寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-三国町
・ 現地案内板-みくに歴史を生かすまちづくり推進員会等
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