性海寺(坂井市)概要: 性海寺は福井県坂井市三国町南本町に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。性海寺の創建は南北朝時代の延文元年(1356)、宗信上人が開いたのが始まりと伝えられています。当初は律宗の寺院として坂井郡宿浦にありましたが、永徳元年(1381)、千手寺12坊の懇願もあり2世空信上人が現在に移し真言宗に改宗しました。
以来、周辺の中心的な寺院として信仰を広め、室町時代には一乗谷で越前国を統治した朝倉氏の祈願所として寺運が隆盛します。江戸時代に入ると福井藩(藩庁:福井城)の藩主松平家の祈願所となり庇護されました。
性海寺の寺宝である絹本著色地蔵菩薩画像(縦91.0cm・横40cm)は鎌倉時代後期に製作さた秀逸の品として大変貴重な事から明治33年(1900)に国指定重要文化財に指定されています。性海寺の境内に建立されている竹内藤右衛門の墓・韃靼漂流者供養碑・森田家墓所は貴重な事から坂井市指定史跡となっています。
山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、正面1間向拝付き。山号:金剛宝山。宗派:真言宗智山派。本尊:薬師如来。
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性海寺:上空画像
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