小浜藩

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概要・歴史・観光・見所
小浜藩概要: 小浜藩は慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いの際、大津城(滋賀県大津市)攻防戦で、戦功があった京極高次が8万5千石で入封し立藩したのが始まりとされます。高次は小浜城の築城や城下町の計画などの領土経営を行い、翌年には9万2千石に加増され小浜藩の基礎を築きます。2代忠高は大阪の陣で大きな功を挙げ11万3千石に加増、特に義母の常高院は2代将軍徳川秀忠正室の崇源院(お江与)の姉で豊臣秀吉の側室淀の方の妹だった為、和平交渉で尽力しました。寛永11年(1634)、忠高が松江藩(島根県松江市)に23万5千石で移封になると酒井忠勝が川越藩から11万3千5百石で入封、さらに寛永13年(1636)1万石が加増され譜代大名としては異例の国持大名(1代限定)の格式を得ています。忠勝の跡を継いだ4男忠直は寛文8年(1668)酒井忠国(忠勝の長男忠朝の4男)に1万石に分与、天和2年(1682)酒井忠稠(忠直の次男)に1万石を分与、酒井忠根(忠直の5男)に3千石を分与しています。忠直は小浜港、敦賀港の整備や新田開発に力をいれ、特に寛文2年(1662)の大地震で三方湖の湖面が上昇し水田が水没すると大規模な水路を開削し湖水の排出に成功しています。酒井家は有力譜代大名として幕府の要職を歴任し格式は高かったものの費用が嵩み江戸時代中期には旱魃や洪水などの天災が相次ぎ、藩の財政が逼迫し一揆や打ちこわしが度々起るようになります。14代酒井忠義は、安政の大獄や公武合体、天狗党の乱鎮圧などに尽力し、戊辰戦争では幕府側として新政府軍と戦っています。慶応4年(1868)の鳥羽伏見の戦い後に新政府軍に降伏し、その後は北陸道鎮撫使の先鋒として各地を転戦しています。
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小浜藩歴代藩主
 藩主名藩主年間石高備考
初代京極高次1600〜1609年9万2千石 
2代京極忠高1609〜1634年11万3千石 
初代酒井忠勝1634〜1656年12万3千石 
2代酒井忠直1656〜1682年11万3千石 
3代酒井忠隆1682〜1686年10万3千石 
4代酒井忠囿1686〜1706年10万3千石 
5代酒井忠音1706〜1735年10万3千石 
6代酒井忠存1735〜1740年10万3千石 
7代酒井忠用1740〜1757年10万3千石 
8代酒井忠与1757〜1762年10万3千石 
9代酒井忠貫1762〜1806年10万3千石 
10代酒井忠進1806〜1828年10万3千石 
11代酒井忠順1828〜1834年13万3千石 
12代酒井忠義1834〜1862年10万3千石 
13代酒井忠氏1862〜1868年10万3千石 
14代酒井忠禄1868〜1871年10万3千石 

小浜藩と街道−小浜藩では領内を縦断する丹後街道と、横断する若狭街道、2つの大きな街道がありました。丹後街道は古代の国際港である敦賀と丹後地方を結ぶ街道で、歴代小浜藩主は丹後街道を参勤交代の経路として、領内では三方宿(福井県三方上中郡若狭町)で休憩、佐柿宿(福井県三方郡美浜町)で宿泊を行っています。その後、刀根越え(柳ヶ瀬道)により近江国(現在の滋賀県)に入り柳ケ瀬宿(滋賀県長浜市余呉町柳ケ瀬)で宿泊、柳ケ瀬宿から北国街道に入り、木之本宿(滋賀県長浜市木之本町)から北国街道脇往還に入り、関ヶ原宿(岐阜県関ヶ原町)から中山道に入り江戸に至りました。小浜城の城下では武家町の外側に町割りされた小浜西組に丹後街道を引き込み、街道沿いは宿場町、商家町の機能を持ちました。小浜西組の山沿いは寺町として町割りされ、常高院の菩提寺である常高寺や武田信親の菩提寺である栖雲寺、安国寺の後継寺院である高成寺などが配されました。

若狭街道は小浜城下に隣接する小浜港と、大消費地である京都を結ぶ街道で、小浜港に荷揚げされた日本海側の物産や、水揚げされた海産物を京都まで運びました。特に小浜港で大量に水揚げされた鯖を一夜干しにし、京都に運び込む時が丁度食べ頃になった事から「鯖街道」の異名がありました。若狭街道の最大の宿場町である熊川宿には小浜藩の出先機関が数多く設置され、周辺地域の行政の中心となり、近江国に近接していた事から熊川番所が設置され、人物改めや荷物改めが行われました。

小浜藩
小浜藩:町並み 小浜藩:町並み 小浜藩:町並み 小浜藩:町並み 小浜藩:町並み
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小浜藩城下町:名所・旧跡
藩庁
小浜城
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藩主菩提寺
空印寺:小浜市
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常高寺:小浜市
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藩主祭神
小浜神社:小浜城
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藩主祈願所
若狭彦神社:小浜市
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羽賀寺
 
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