熊川番所(若狭町)概要: 熊川宿は若狭街道(鯖街道)の若狭国(現在の福井県)側の唯一の宿場町で近江国(現在の滋賀県)の国境に隣接していた為、小浜藩の番所が設置されました(初代藩主酒井忠勝が設置したとも)。
番所では往来手形を確認すると共に、人物改めや荷改め、物資の課税などが行われました。廃藩置県に先立ち明治3年(1870)には街道制度が廃止になった為、番所もその役割が失われますが、建物は民家となり、改修や増築を繰り返しながらも基本部分は残されました。
現在は当時の姿に復元改修され切妻、桟瓦葺、木造平屋建、平入、桁行3間、梁間1間半、外壁は正面が真壁造り白漆喰仕上げ、側面が板張りの番所建築が整備されました。熊川番所は当時から位置を変えずに残されている非常に珍しい番所建築の遺構として貴重である事から平成12年(2000)に若狭町指定文化財に指定されています。
又、熊川宿が国重要伝統的建造物群保存地区に選定されると建造物の構成要素の一つとなっています。
熊川番所:上空画像
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