御蔵道(熊川宿)概要: 熊川宿は若狭街道(鯖街道)の宿場町で近江国(現在の滋賀県)との国境に近く、北川舟運の最終川湊でした。
その為、周辺地域の物資の集散地、中継地として重要視され小浜藩(福井県小浜市・本城:小浜城)は藩の御蔵を12棟設けました。
北川舟運により船着場(川湊)に着いた年貢米はこの道を通って松木神社(昭和8年:1933年に創建された、江戸時代の若狭の義民松木庄左衛門の御霊を祭った神社)の境内にあった蔵屋敷(若狭町指定史跡)まで運ばれことから「御蔵道」と呼ばれるようになりました。
現在でも板塀や土蔵の土壁、石積などが残され当時の雰囲気を感じることが出来ます。案内板によると「 江戸時代の初期、小浜から熊川まで陸路の他に北川を川舟で荷物の運送をしていた時期がある。この路地の奥の船着場から現在の松木神社の境内にあった蔵屋敷まで、その道路として重きをなしていたため、御蔵道の名がつけられた。」とあります。
御蔵道:上空画像
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