石神の湧水(越前市)概要: 石神の湧水は平安時代の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳で名神大社に列した大虫神社に引き込まれる清水で、平成6年(1994)に水道が完備されるまで周辺住民の飲料水として利用されていました。大虫神社の境内からは約400m程上流の鬼ガ岳の麓に源泉があり、そこから導水管を経て大虫神社の湧水池に引き込まれています(石神の湧水を守る為に住民の有志によって湧水池が設けられ、水場や椅子などが整備されています)。大虫神社に伝わる社伝によると室町時代に大地震による大洪水が発生し、それにより岩盤に亀裂が入りそこから清水が湧き出たと伝えられています。毎年8月15日夜の鬼ガ岳の火祭りの際には石神の湧水が振る舞われます。石神の湧水は平成20年(2008)に"ふくいのおいしい水"に認定されています。現在も住民だけでなく遠方からも足を延ばし名水を求めています。
石神の湧水:上空画像
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