高鳥歯科医院(小浜西組)概要: 高鳥歯科医院診療所兼主屋の建物は大正14年(1925)に建てられたもので、木造2階建て、寄棟、桟瓦葺、平入、桁行5間半、梁間5間、建築面積112.8u、外壁はモルタル仕上げで巧みに目地を設ける事で石張り風の意匠になっています。
縦長の開口部や、玄関上部の意匠(煉瓦張、ダビデ風の星型のレリーフ、ペディメント(切り妻型屋根の破風部)風のモルタル意匠)、軒下の蛇腹風の意匠など当時の洋風建築の要素を取り入れています。
高鳥歯科医院診療所兼主屋は大正時代に建てられた病院建築の遺構として貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に指定されています。
又、敷地内には大正13年(1924)頃に建てられた高鳥家住宅離れ(木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、桁行3間半、梁間3間、数奇屋風、建築面積60u)と明治時代初期に建てられた土蔵(土蔵2階建、切妻、桟瓦葺、桁行2間半、梁間2間、外壁は白漆喰仕上げ、建築面積17.28u)があり「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に登録されています。
高鳥歯科医院診療所兼主屋の敷地周辺は江戸時代は小浜西組と呼ばれ現在でも当時の町並みを色濃く残している事から名称「小浜西組伝統的建造物群保存地区」として平成20年(2008)に重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
高鳥歯科医院:上空画像
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